アルティメット・インフォメーションWEBマガジン Club Jr. Ultimate Navi IFT2011写真 IFT2011写真 IFT2011写真
スケジュール schedule
リザルト&レポート result&report
アルティメットとは? about ultimate
王者への道 road to champ
チーム登録 registration
HOME
リザルト&レポート result&report
第54回インターナショナル・フリスビー・トーナメント(IFT)
IFT2011写真
日時
  平成23年7月9日(土)〜10日(土)
場所
  アメリカ・ミシガン州カルメット
レポート
  去る7月9〜10日、アメリカはミシガン州北部、隣国カナダへ湖を挟んだ町Calumetで、第54回 International Frisbee Tournament(以下IFT)が開催された。
IFTは毎年アメリカで開催されている、最古のガッツクラブチームトーナメントである。

ここ数年、友好を深めているアメリカのプレイヤーたちから、毎年のように「出場しにおいで」と軽く声をかけられていたが、今年のそれはとても強かった。
3月11日の東日本大震災は、アメリカでも大きく報じられ、当地の多くのプレイヤーたちから、無事を案ずるメールが多く寄せられた。チャリティーや支援活動の輪が世界中に広まる中で、アメリカのガッツプレーヤーたちにも日本に対して何かをしたいという思いが募り、今年のIFTはチャリティー活動の一助として開催するということで決定したようだった。かくして我々に強く出場を呼びかけてきた次第である。 町中の企業や店が大会スポンサーとなり、また彼らの好意によって、我々日本からのプレイヤーはエントリーフィーなどはもちろん、当地での宿泊・飲食などをすべて協賛で賄ってくれただけでなく、大会期間中にもグッズ販売やチャリティーオークションなどを催し、日本赤十字への義援金を集めてくれた。

今回、日本からは2チームが参加。
まず1チーム目は社会人中心の混成チーム。
Selfish(須田選手、木村選手、渡辺選手)、Katon(三瓶選手、布川選手)、Grabbers(鈴木選手)、そして初めて女性として参加した雅の田沼 奈緒子選手の7名。年初からのSelfish須田選手の各チームへの呼びかけに始まり今年5月の全日本ガッツを経てメンバーを結成、日本の復興をイメージさせ、日出ずる国を想起させるチーム名として「RisingSun」と名づけた。 そして、獨協大学、日本福祉大学の合同学生チームである「Torrent」。Torrentは今IFTへの出場を視野に昨夏結成、今年の全日本ガッツもにTorrentとして出場している。5月以降毎週、両チーム合同で練習を重ね、このIFTに臨んだ。
大会は日本からの2チームを加えて、全16チームで開催。4チーム×4プールの予選ラウンドでシードを決定し、その後敗者復活方式のトーナメントで開催。
大会初日の空は分厚い雲に覆われ、気温は15度を下回った。ときおり激しい雨が降ったり止んだりと、非常に難しいコンディションであったが、RisingSunは第3シードに位置されていた予選を全勝で勝ち上がり、決勝トーナメントは第2シードを獲得。優勝候補であるBoom Town Saintsが第1シードとなった。

2日目はうって変わって朝から雲ひとつ無い晴天に恵まれ、気温は30度以上にものぼった。 トーナメント緒戦からRisingSunは順調に勝ち上がったが、3回戦で前年度準優勝の強豪Blame the Dogと対戦。相手の強力なディフェンスに苦戦し、接戦の末ゲームを落とす。敗者復活トーナメントにまわり、ここからは1セットマッチ。負け無しですべて勝ち上がれば決勝戦に勝ち上がることができる。
ベスト4にあたる山まで勝ちあがり、若手の強豪チームAppleton Assassinと対戦。このチームは15〜18歳の高校生チームだが、今年Boom Town Saintsを破って全米インドアガッツも制しており、いま最も勢いのあるチームの一つ。チームのエースAlexの2m近くある長身から繰り出されるバックハンドスローは今大会でも最も威力ある大砲だった。

結果は敗戦。
ミスを重ね、避けたかった相手エースのAlexに弾を集めてしまい、そして最後まで彼を止めることができず、RisingSunのIFTは終わった。日本から来た我々の健闘をたたえ、会場からは多くの拍手があがった。
Finalは2年連続同カードで王者Boom Town Saints対Blame the Dogの対戦となり、Boom Town Saintsがストレート勝ちで3度目の優勝をさらった。

表彰式では4位「RisingSun」と同時に「Naoko Tanuma」もアナウンスされ、会場からひときわ大きな歓声があがった。 アメリカではかつては多くのウィメンガッツチームがあったが、徐々に減少し、もう何年もの間女性のガッツプレーヤーはいなくなっていた。 そんな中で、「オープンのなかでも遜色なくプレーをしたNaoko Tanumaのプレーは、ふたたびアメリカでもウィメンガッツを再生するいい刺激となった。」と大きく称えられた。

優勝したBoom Town Saintsや我々が敗戦を喫したAppleton Assassinだけでなく、いまアメリカでは10代から20代を中心とした若手のガッツプレーヤーが非常に増えており、そのレベルも日本の同年代のそれと比べても非常に高いレベルにあった。若手プレイヤーの多くは、往年のガッツプレーヤーの2世であるようだが、その友人などから輪も広がり確実に底辺を広めていた。ぜひその輪が女性にも広がり、近い将来再びIFT Womenディビジョンが開催されることを願って止まない。

日本で行われる大会では、選手とその家族以外に大会観戦をする観客というのはまだまだ少ないが、IFTは毎年、小さな田舎町で開催されるため、町中から多くの人たちが大会の観戦に訪れる。特に決勝トーナメントの上位にもなってくると、コートの周りに多くの観客が集まり、一つ一つのプレーに大きな歓声と拍手が送られ、日本ではなかなか体験し得ないすばらしい雰囲気の中でプレーすることができた。
日も長く、たくさんのコートを取れる広い会場もあるため、かなりの試合数をプレーすることができる。体力的に非常に消耗を強いられるが、二日間の大会であっても、かなり経験値を上げられる大会といえる。アメリカのクラブチームトーナメントという様相ではあるが、あくまでも大会としては「International Frisbee Tournament」であるので、当然日本からの出場に対しても大歓迎である。日米双方のレベルアップと、世界に向けたガッツのアピールの意味でも、今後もできることであれば毎年日本からチームが挑戦していくことを願いたい。

最後に、我々の今回の参加に対し、温かく迎えてくれたIFTの全関係者、現地で我々のチームスポンサーとなって食事や宿泊費などを提供してくれたLuigi's Bar、Conglomerate Cafe、大会前からサポートしてくれていたWally、Dave、田尻先生、そしてユニフォーム・練習用ディスクなど快く提供してくださったクラブジュニア、応援してくれた家族をはじめ全ての人たちに心から感謝する。
また東日本大震災の被災者に向けた支援として、日本から持参した横断幕に数多くのメッセージをいただき、600ドルもの義援金を寄せてくれた選手、観客の皆様には、特に御礼を申し上げたい。

RisingSun 布川 匠

→RisingSun各メンバーコメント
→トレントレポート
→トレント各メンバーコメント


IFT2011写真
IFT2011写真
IFT2011写真
IFT2011写真

IFT2011写真
IFT2011写真
IFT2011写真
IFT2011写真

IFT2011写真
IFT2011写真
IFT2011写真
IFT2011写真

IFT2011写真
IFT2011写真
IFT2011写真
IFT2011写真
IFT2011写真
IFT2011写真
会社概要 プライバシーポリシー ご利用規約 お問い合わせ サイトマップ クラブジュニア
IFT2011写真
IFT2011写真