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オフェンス(その1)
defense offense disc player
IMAGE マンツーマンオフェンス

マンツーマンの場合は、スペースを広く作るために最初のポジションではフィールドの中央にレシーバーが固まります(スタック)。
ポジションは、ディスクを回す役目のハンドラー、中盤でつなぐ役目のミドル、主にレシーバーとなり点を取る役目のディープの3つにわかれます。
  ハンドラーは、スローの技術に優れ、オフェンスのリズムをコントロールできるプレーヤーが望ましいでしょう。特に最初にディスクを投げるハンドラーをQB(キュービー、クォーターバック)と呼びます。  ミドルは、縦の動きでパスをレシーブし、さらにディープへのつなぎも行うので、スピードがありスローの技術のあるプレーヤーが向いています。
ディープはレシーブが主なのでスローのスキルは高くなくてよいですが、スピードがありキャッチが強く、競り合いの強さが求められます。
 ミドルとディープはほとんど区別がない場合も多く、実際には4人の後方のレシーバー陣が大きくポジションを代えながら動くほうが効果的です。また2パーソンの項で述べているように、今は各ポジションにさらに細かい役割分担を与える形が一般的です。その際、後方の4人はパスをもらう順番が決まっているだけで役割は同じです。より各プレーヤーにスローとカッティングのスキルが必要とされてきているということでもあります。(figure1)

マンツーマンのオフェンスには、
・2パーソン(two person, buddy system)
・ホーミー(Homey)
・オープンスタック(Swedish,Brown)
のような種類があります。
・2パーソン 

最もよく知られているオフェンスの形です。ミドルとディープをペアにして2組作り、順番にパスをもらうようにする方法です。パスをもらう順番がすべて決まっているので、次のプレーを予測したり、スペースを作ることが容易です。マンツーマンのオフェンスではこれが最も効果的ですが、決めたとおりに動かなくてはいけないということでレシーバーのカッティング技術が優れている必要があると同時に、スローワーはロングスローを投げられなくてはいけません。
アメリカではほとんどのチームがこの形でオフェンスを行います。
ポジションは下から、

QB、Handler、7th man、man、buddy、short fill、long fill
となります。(figure2)
ポジションは、試合前に大方は決まっていますが、ラインに並んだときにオフェンスキャプテンが決定します。QB はディスクを受ける前に、攻める方向を指示します。IMAGE指示は、攻撃方向に向かって「左(または右)」(から攻める)と言うか、「スタック右(または左)」と伝えます。
ハンドラーは指示に従い、攻撃サイドに流れながら一本目のパスを受けます。このとき7thmanは、ハンドラーがもらえない状況になった場合を想定して逆サイドでもらえるポジションを取ります。
ハンドラーがパスをもらったのとタイミングを合わせて、manがレシーブの体勢に入ります。この際、他のプレーヤーは、manにスペースを作るために攻撃サイドをオープンにするポジションをとります。スタックの形はここでは重要ではありません。攻撃するサイドと奥にスペースがあるかどうかが大事です。
manがディスクを受けたタイミングに合わせて、次はbuddyがパスをもらう体勢に入ります。ここでも注意する点は同じです。
buddyにディスクが渡ると、今度はもう一つのペアがレシーブします。通常はここでshortfillがディスクを受けますが、shortfillはmanやbuddyにパスが回らなかったときに逆サイドでもらう役目もしているため、buddyがディスクを受けた瞬間にレシーブの体勢に入れないことも多く、そういった場合はlongfillがレシーブの体勢に入ります。この場面では、お互いがパスを受けるのに適したポジションにいるかどうかを確認して動くことも臨機応変に必要になってきます。
理想的な展開では、これでエンドゾーンまでディスクを運びます。
IMAGE
・ホーミー

ホーミーは、一般的なフォーメーションオフェンスとは異なりスローワーとレシーバーのプレーにかなり自由が与えられています。3人のプレーヤーが素早いショートパスをつないで、ディスクをアップフィールドに運ぶというものです。下に3人のハンドラーを置き、ミドルとディープの4人はスペースを作るために相手エンドゾーン付近にポジションを取ります。相手のディフェンスをタイトなマンツーマンディフェンスを敷いてきたときに有効です。(figure3)
IMAGE
※オープン先投げ(チップグループ、chip group
ディフェンスがディスクに背を向けてレシーバーに向かい合っているときに非常に有効で、スローワーはオープンスペースにレシーバーが動き出すより前に浮かせたスローを投げることによってディフェンスにディスクをリリースしたタイミングを気付かれずにパスを通すことができる。特にハンドラーにオープンスペースを作るオフェンスのときに有効で、パスが先に出された場合はどんなに足の速いディフェンスでも間に合わない。ディスクの特性を活かしたオフェンスと言える。(figure4)
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・オープンスタック(スウェディッシュ、ブラウン)

主にヨーロッパで主流になっているオフェンススタイルで、両サイドにスタックし、ハンドラーにスペースを与えると同時に、中央に一人だけミドルプレーヤーを置き自由に動かせる。ハンドラーが先投げをを多用し、ミドルにエースプレーヤーがいる場合に効果的。時にミートは非常にロングレンジになるため、正確なキャッチ力が求められる。大柄なチームに適したオフェンススタイルである。ハンドラーはホーミーのように攻めてくることも多い。(figure5)
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