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世界大会レポート:地の利 〜レディース準決勝「日本vsフィンランド」
8月6日朝、11:00から行われる予定の準決勝に向けて準備中の日本代表レディースに一本の連絡が入る。それはトーナメントディレクターからの一報。フィンランドとの準決勝を急遽スタジアムで行うことが決定したため、15:00からに変更になったとのこと。あまりにも急な告知。選手達は再度、15:00に合わせての調整を余儀なくされることとなる。

地元フィンランドが準決勝に進んだため、予定になかった観客を集めてスタジアムで行いたいという大会関係者の意向は理解できる。実際、アルティメットプレーヤーではないと思われる、地元の人達が応援にかけつけ、メインスタンドはほぼ満員状態。入りきらなかった観客がバックスタンド及び2階席にまで溢れるアルティメット史上まれに見る大観衆。推定の域を出ないが、1000人は軽く超えていたと思われる。その意味では会場の変更は大成功だった。

それにしても、である。当日、朝の試合会場及び開始時間変更は唐突過ぎないか、と思ってしまう。11:00の試合開始ならば、選手達は8:00ごろには起床し、コンディションを整えていたはずである。それが、朝の時点で15:00になるというのは、フィジカル、メンタルを含め、一度リセットして、再度あげていかなければならない。地元フィンランドだけ、あらかじめ告知されていたなんてことはないだろうが、、本来ならば開始時間の変更は、前日の夜には告知すべきである。同じ条件とは言え、試合会場および時間が変更されて明らかに優位になるのはフィンランドである。多くの観客による応援が期待でき、その声援は必ず力になる。それを求めるあまり無理な交渉を行い、選手への告知が遅れてはいなかったか。真相は分からない。

ただ、このことを言い訳にはできない。事実、日本チームは言い訳などしていない。集中するのが難しい状況の中、選手はベストを尽くした。スタートで少し出遅れながらも、圧倒的な声援を受けるフィンランドに食らいついていく。声援が力になったのか、フィンランドの思い切りのよいスピード感ある攻めを止められない。 オフェンスも少し焦っているのか、いつもの安定感が見られない。数日前のナイトゲームでフィンランドを破った勢いとふてぶてしさがない。少しずつ歯車が狂ったまま、結局、ミスによって落とした点差を詰められないまま、試合終了。フィンランドに屈した。これが地の利か。ホームとアウェーというものなのか。いや、これ以上は何も言うまい。

悔し泣きをする選手達。2年後、南半球のパースで必ずリベンジをしてくれるに違いない。



文責: 石井哲
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